Interviewインタビュー

完全個別で高校卒業

数学講師 相澤AIZAWA

「完全個別は完全にその子のペースに合わせられる」

INTERVIEW FROM ISHIYAMA TO AIZAWA

石山

相澤さんは、もともと専門的にピアノをされていて、一方で数学はすごく筋が通っていて理解しやすかったと、以前そんなお話を聞かせていただいたかと。

相澤

音楽を続ける自信がなくなった時に、とりあえず数学でもやってみるかって。音楽は今でも大好きです。
数学は、決まったルールのなかで試行錯誤しながら解いていって、できた時にはすっきりするのがただ単純に面白い。ゲームやパズルと同じような楽しみなんだろうと思います。

石山

数学は嫌いな子が多いと思いますが、なぜでしょうか。

相澤

すぐ、わからなくなるから…じゃないかな。
例えば授業の途中で「えー、どうして?」と感じることがあり、考えてしまう。それはとても大切なことなんだけど、その間に授業はどんどん進んでしまって気がついた時には「???」となっちゃう。欠席しても同じ、もうついていけない。
数学って簡単なルールから徐々にいろんなルールを作っていって、それを使って考えて解いていくから、積み木を積み上げていくようなルール作りや、使い方の途中が一個でも抜けると、その先はわからなくなって当然だと思うんです。
でも教えている側にとっては、限られた時間の中でこれだけのことをやらなくちゃ、というノルマがあって、ゆっくり一緒に考えたり復習したりする時間がなかなかとれなくて。
ルールがわからなかったら解けないから、おもしろくないですよね。

石山

三重シューレでは昨年から完全個別でやっています。個別でのやりやすさ、個別でやっていく上で大切にしている所とか、ありますか?

相澤

一人ひとりわからない所も必要な時間も違うので、完全にその子のペースに合わせられるのが嬉しいです。レポートって全部やらなくていいですよね。(合格点を目安にしています)だから、その子のその時の調子に合わせて、ゆっくり納得できるまで時間をかけて、興味を持っているときにはレポートの範囲よりもちょっとふくらました内容で、いっぱいいっぱいの時にはあえて難しい問題はとばして。
つらいときには、今日はもうやりたくないって言ってね。って最初にお願いしてます。

「レポートの問題もゲームをやっているような感じで練習」

INTERVIEW FROM ISHIYAMA TO AIZAWA

石山

三重シューレでは、中学3年まで学校で平均的に勉強してたお子さんとか、小学校の基礎の時点で不登校したお子さんとか、さまざまだと思うんです。通信制高校は、レポートの合格点をクリアすることが必要ですが、相澤さんの方でこのくらいの点を取ればという所も見ていただいているわけですよね。
自分は基礎ができていないと不安に思っているお子さんも多い中で、理解した上で解答してレポートをクリアしています。今、不安に思ってるお子さんに伝えられる言葉ってあります?

相澤

習ってないか、習ったことがあっても忘れてることを前提にしてレポートを進めてます。たまたま覚えていればそこの説明は飛ばすっていう感じで。自分で考えて答えが書けるように、わからないことはいくらでも説明します。

石山

答えを写すんじゃなくてですよね。

相澤

はい、この問題はこういうルールでやるんだよって紹介して、同じような問題を一緒に解きながら失敗しながらコツがつかめるまでゆっくり。でもあんまり深刻にならないで。ゲームやパズルみたいな感じで繰り返せば、レポートの問題もなんとかなっていくかな。

「基礎ができていなくても・・・工夫してます」

INTERVIEW FROM ISHIYAMA TO AIZAWA

石山

例えば基礎ができてないっていうお子さんが来たとしても、その子のわからない所を見つけて、そこを一つひとつ解決していくことで実際のレポートの解答の合格点までつながるっていうことですよね。

相澤

そうですね。つなげられるように工夫してます。

石山

実際は今まで数学のレポートが出せずに、単位が取れなかった子はいないんです。
社会科だったら教科書見て、だいたい用語を写せば…じゃないけど自分で見出してそれで行けます。数学の場合には理解して解答していくわけですが、みんなできてますよね。
そこは相澤さんが不安な所やわからない所に気付いて、ゲーム感覚で伝えてていただいて解答できる。現実的には100点でなくてもレポートの合格点までいくわけですよね。

相澤

100点を目指すのではなくて、苦しまないでレポートがクリアできればいいなあって。

「教える場所は違っても・・・子どもとの向き合い方はいつも同じで、わかりやすいようにという気持ちだけです。」

INTERVIEW FROM ISHIYAMA TO AIZAWA

石山

教員のご経験をいろいろお持ちですけど、フリースクールの講師をやられてここが違うな、とかありますか?

相澤

それはないんですよ。本当にいろんな子どもたちと過ごしてきましたが、いつも同じですね。わかりやすいようにという気持ちだけです。教材は違ってたとしても、子どもと対話してる時の気持ちはいつでも一緒です。

石山

ご経験は、全部高校の教員ですか?中学校も?

相澤

中学はやったことないんです。高校の普通科、商業科、進学校、養護学校(特別支援学校)、大検の塾・・・8校くらいですかね。

石山

それだけ幅広くやられてきてもスタンスが変わらないんですね。数学を教える講師として「子どものわからない所を一つ一つ」という視点が何も変わっていないんだなというのをすごく感じました。

相澤

なるべくわかってもらえるように、苦痛が少なくてすむように。嫌で嫌でしょうがないのを無理やりじゃなく、少しでも楽な気持ちで、たまには「楽」が楽しいになればいいなあと。

石山

安心して学び、楽しく学べることを応援したいですね。
ありがとうございます。