23年前、県内初のフリースクールの三重シューレをオープンしました。
当時は三重シューレの活動が新聞やテレビに取り上げられると、よくクレームの電話がかかってきていました。

「なぜ、学校に戻さない!」
「不登校はダメだろ!」
「フリースクールなんてふざけるな!」
「義務教育なのに何をやってる!」(憲法第26条を誤って解釈)
・・・こんな感じのお電話でした。
このようなお電話は、今は稀にしかありません。
あれから随分年月が経って、大人の不登校の受け止め方も少し変化してきたようです。
ネットニュースのコメントを見ると、不登校や不登校の当事者に対して否定的な意見は5~6割ぐらいの印象です。
昔は、9割以上真向否定でしたので、随分、減ってきました⁉
過半数を切るまであとちょっと!! と思っています。
ところが、不登校に関係してあまり変化がないと感じるのは、保護者の方の「不安」です。
不登校の子に対して不安を抱く親の方が、全体として減っているようには感じません。
子どもの将来を心配し不安を抱くのは親の宿命なのかも知れませんね。
しかも、日本経済の低迷とともに「不安」が大きくなってきているようにも思えます。
ただ、この親の不安を子どもにぶつけられたら、子どもはたまりません…自分の不安だけでも精一杯なのに…
そもそも親の不安は、親の課題であって、子どもの課題ではありません。
(不登校の子どもたちが安心して育つ環境を作るのは、社会の課題だと考えています。)
親の課題としての不安は、「親の会」や「不登校相談」で家族以外の人とお話する方が安心につながるように思います。
親が安心することで、子どもは自分の今を肯定的に受け止めやすくなるのではないでしょうか。

親の会を探す方は → https://mie-futoko.net/institution/
(親の会にチェックを入れて検索してください)
また、三重シューレでは、フリースクールの入会相談以外に、三重県教委から委託された不登校相談(みえ不登校支援ネットワーク)を行っています。担当は私(石山)です。
2時間・無料、当事者の視点でご一緒に考えて、これからの向き合い方の提案もさせていただきます。
→ https://mie-futoko.net/consultation/
よろしければ、お気軽にお申込みください。
(いしやま)