2024年は、本当に目まぐるしい一年でした。
中でも、「みえ不登校支援ネットワークのホームページのリニューアル」(県民応援NPOプロジェクト…まだ途中です)には、三重シューレはできる限りの力を注いできました。
三重シューレの不登校経験者のスタッフと思い切り取り組めたことは、かけがえのない経験になり、当NPOの成長につながったと感じています。
自分の中では、もう一つ大きな課題がありました。(このような文章を書くことは苦手で…)
論文を執筆し、『日本の科学者2025年1月号』 特集「フリースクールを考える─公教育制度のゆらぎと生きる・育つ権利」に掲載していただきました。
タイトルは、「不登校支援における自己肯定感と自己否定感 ――フリースクールの現場から考える社会課題として」です。
子どもの自己肯定感を育む(自己肯定感を高めると表現されることには違和感があります)ことを目的に掲げる行政、学校、教育、不登校支援は近年とても多くなっています。
また、自己肯定感が社会的自立につながることも支援者で共有されてきています。
しかし、自己否定感を深めることになる支援や関わり方への関心は低いのではないでしょうか。実際、自己否定感という言葉を聞く機会は、ほとんどありません。
日本は自己肯定感が育まれていない子どもの数は世界一ですが、自己否定感を深めている子どもの数も断トツ世界一です!
学校に戻ることを期待・誘導・指導された結果、学校に復帰しなかった子どもが自己否定感を深めことにならないのか、私はとても危惧しています。
論文では、不登校や不登校支援によって自己否定感を深めることによる影響とリスクも述べました。
また、三重シューレの活動から、自己肯定感を育む支援や環境を提案しています。
ご興味のある方は、アマゾンなどでもご購入できますので、お読みください。
(いしやま)