『 第7回 日本フリースクール大会 』

あけましておめでとうございます!(完全にお正月の気分は抜けましたが)
今年も参加してきました「日本フリースクール大会」・・・通称は「JDEC」です。
Japan Democratic Education Conference の略です。



今年で7回目になりますが、フリースクール関係者、子ども・若者、保護者、教育関係者などが参加しています。
今回の特徴は、「国がフリースクール支援を検討しよう」という動きの中で、パネルディスカッションに現文部科学省フリースクール担当官の亀田徹さんも出席され、そこにはNHKの取材も入っていました。
にわかには信じがたいことでしたが、国は「フリースクール支援」に本腰を入れて検討していくとのことです。
国による支援が不登校の一部の子どものためのものでなく、全ての子どもの最善の利益につながることを願っています。


もう一つ、不登校に関係なくフリースクールを選択できる社会になることも!
そもそも、デモクラティック エデュケーション なのですから。


さて、今年の大会では、分科会「子ども中心の学び」のシンポジストとして私も参加してきました。(昨年も全体会、分科会でフリースクール三重シューレの活動を紹介させていただきました)
そして今回、全体会の「子ども・若者シンポジウム」にOBの「岡さとし」くんが参加しました。(参加ありがとうございます!)
この全体会は『フリースクールで育つとは ~当事者の今、これからに学ぶ』というテーマで、2人のフリースクールOBと2人のフリースクール現役会員が自分の体験・考えを話されました。
いつもながら、当事者の言葉には説得力があります!
本当に心に響きます!!



三重県の三重シューレで6年ともに過ごしてきた岡さとしくんと、東京で再会し、東京で行われるフリースクール大会の場で、お話を聞かせていただくことになるとは当時は全く想像できなかったことです。


人生は予測がつきません。予測して先回りしたがる大人が多いですが・・・


さとしくんは、三重シューレに中学一年から入会し、ゲーム、レース観戦、フライトシュミレーションゲーム、写真など興味を持ったことを次から次へとやる中で、中3の時にギターに出会います。
それから毎日、三重シューレでかなり長い時間、朝から帰りまでギターを弾いていました。
高校年齢になると、三重シューレに通いながら、連携している通信制代々木高校の学習を三重シューレで始めます。三重シューレで高校卒業資格を取得後は、東京のギターの専門学校に進学しました。
そして、20歳の時にGuitarMagazine Championship Vol6及びGIT Masters2012にてダブルグランプリを獲得します。


このシンポジウムでさとしくんは、「フリースクールではやらされていることがない」「・・・子どもを否定しない」と語っていたように、きっと自分の納得する時間を積み重ねてきたのだと感じました。
さらに、さとしくんは「これからやりたいことは今までの延長で、ソロのギタリストとして、世界に活動を広げていきたい」と話していました。


さとしくんがあの時、「否定されずに、次から次へと興味のあることに取り組んできたこと」がギターとの出会いにつながったようにも思いました。
もしかしたら「否定されずに次から次へと興味のあることに取り組める環境(邪魔されない人間関係)」があれば、ギターと出会うことは必然であり時間の問題だったのかも知れません。


ちなみに私は分科会で、これからも「子どもを信頼し、子どもの人生を邪魔しないこと」を大切にしていきたいと話をさせていただきました。


(いしやま)

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