認定NPO法人フリースクール三重シューレの活動
認定NPO法人フリースクール三重シューレは、不登校の子どもと学校以外の“まなび”の場を求める子どもを対象としたフリースクールの設立・運営を主たる目的に活動しています。私たちは、「学校に行く・行かない」に関係なく、子どもの成長には「安心できる居場所」「認めあえる仲間」「自己決定ができる環境」が必要であると考え、親と市民が中心となって2002年にフリースクールの設立を目指して活動を始めました。
当時は「NPO法人三重にフリースクールを作る会」という法人名でした。「フリースクール」に対して誤解や偏見がある時代から、子どもたちの成長に必要な「フリー」を名乗ることに誇りをもって私たちは活動してきました。
この活動は知名度も資金もないところからスタートしたものですが、市民の参画、民間団体・企業のご支援により2003年6月に県内初のフリースクール三重シューレをオープンすることができました。現在まで、皆様方のあたたかいご支援によってフリースクール三重シューレの運営は継続されています。中でも、三重県遊技業協同組合様には、オープン以来の賃貸料の全額助成に加え、全国初の給付型奨学金を創設していただきました。
そして、実際の運営や事業内容は、親と市民によって民主的に協議され、フリースクールの活動内容も子どもとスタッフが話し合うミーティングで作られています。私たちは民主的で納得できるプロセスを通して、子どもたちとともに歩む未来に希望を見出したいと考えています。
また、フリースクールの設立・運営に加えて、2010年には当NPOが事務局となる「みえ不登校支援ネットワーク」を民間と行政による全国初のネットワークとして、立ち上げることができました。当事者の思いと支援者の情報が循環することを目的としたネットワークでは、毎年「みえ不登校フォーラム」を開催しています。このフォーラムは、県内の支援情報を発信するとともに、保護者、教育関係者、医療関係者、カウンセラーなど、いろいろな立場の方が当事者の声から直接学ぶことのできる場として毎年好評です。このように当NPOは、不登校の当時者の声を届け、その声から学ぶ環境作りに取り組んでいます。
「不登校の子どもたちが安心して育つことのできる社会」は、「誰もが尊重される社会」「誰もが希望を見出すことのできる社会」につながると信じています。
以下の4つが私たちの活動の中心になります
- (1)津市で「フリースクール三重シューレ」を運営
- (2)「みえ不登校支援ネットワーク」の事務局を担当 → 40以上の機関・団体が連携
- (3)当事者の声を発信 → ホームページでの発信、フォーラムの開催、電子及び書籍での出版
- (4)不登校に関わる大人への支援 → 「不登校相談」「親さろん・親の会」
三重シューレの活動にご理解とご支援をいただきますよう、お願い申し上げます。