スタッフたろうの「ゲームの話」

三重シューレに通っている子どもたちの多くは、テレビゲームが好きです。そして僕も大のゲーム好きで、子どもたちと一緒にプレイするのが楽しみの1つです。


ゲームって、親という立場や教育現場では「よくないもの」って言われることが多いですけど、「決めつけはどうなの?」って思います。


昔は「テレビはよくない」って言われてた頃もありましたし、もっと昔は「本ばっかり読んだらバカになるよ」なんて言われていたこともあると聞いたことがあります。今やテレビや本は、生活に当たり前の文化になり、それを否定する家庭というのは、ものすごくレアです。


子どもたちが楽しめる新しい文化が出てくると、それを理解できない大人が「悪いもの」と決めつける、というのは、繰り返されている歴史なのかもしれませんよね。僕の父母もそんな感じでした。


親から見て「ゲームが悪いもの」だとして、「子どもがもしゲーム会社(任天堂とかカプコンとかスクエニとか、いっぱいあります)に就職したら同じことが言えるの?」なんて、意地悪な問いかけをして、本題を書き始めます。


「いつか子どもにプレイしてほしいゲーム」


よく子どもに読んでほしい本とか、見てほしい映画とか、雑誌やテレビで特集されてますよね。僕はそれと同じ発想で、「いつかわが子にプレイしてほしいゲーム」がいくつかあります。
今日は僕が今までプレイした中で、一番感動した作品を紹介します。プレイ中何度も涙を流しました。


「ファイナルファンタジーⅩ」(スクエア 2001年 PS2、PS3、PSV) 略してFFⅩ
とっても有名な作品です。


ヒロインの悲しい宿命を知ってしまった主人公、親子の再会、そして別れ…いろいろな小説や漫画に引けを取らないストーリーと演出に、身を震わさずにはいられません。インターネットで、ゲームをプレイしている様子をしゃべりながら配信する「ゲーム実況」という文化がありますが、その実況でもほとんどの実況プレイヤーが感涙していました。


ゲームのすごいところ(特にRPG=ロールプレイングゲーム)は、小説や映画と違って、自分が主人公となって操作し、冒険することで、ゲーム世界への感情移入が深くなるところかもしれません。単に受け身にストーリーを楽しむのではなく、「まさに私がその世界を積極的に経験する」ということになります。


FFⅩは、いろんな側面で感動することができるのですが、不登校の問題にも少しつながっていると言えるかも…と僕は思っています。
「私たちが信じてきた社会、ルールが、本当に私たちを幸せにするものなのか?その規範の根拠はなんなのか?秘密にされてきた世界の本当の姿を知ったとき、人はどうするのか?」など、僕たちが生きている現実社会をリンクして作品を堪能することができます。そのように自分のこととつなげて、共感することができるからこそ、すばらしい作品として評価されることになったのだと思います。(世界で800万本売れたそうです!)


興味を持たれた方は、ぜひ一度、プレイしてみてくださいね!

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