ゆっくりと始まりました


9月になり、三重シューレの2学期がゆっくりと始まりました。
そもそも、フリースクールは、毎日行かなければならないところではないので、
「2学期」が始まったことをあまり意識していない子どももいるかも知れません。


今年の夏の暑さは本当に大変でしたが、
三重シューレの「緑」たちも無事に夏休みを乗り切りました。
冷房がなく、誰もいない完全夏休みの10日間は、水を入れたタライに観葉植物の鉢を浸けていました。
これはいい方法でした。何枚か枯れた葉っぱがあったものの大丈夫でした。ヨカッタ!


ところが家の庭に植えてあるヤマボウシの木はこの暑さで枯れてしまいました。
植物は自分の力で移動することは出来ないので、
「雨を待ち」「ほどほどの気温」になるまで
受け身で待つことで生き延びる以外の方法がないのでしょう。(実は水はまいていたのですが…)
あ~ 山法師大好きだったのに。


幸い人間は自分の力で避難することができます。
命の危険から身を守ることができます。
避難は「逃避」ではないでしょう。(逃避もOKだと思いますが・・・どうもイメージが)


避難は命に根ざした主体的な行動ではないでしょうか。


しかし、避難することがその人の選択肢に無ければ、動けない植物と同じになってしまいます。
「生きるために避難する」ことを知らない子どもに、避難するという選択肢を提案することは、
大人の責任だと思っています。


学校は命がけで行くところではないと思います。
本来、生きるための経験や学びをするために行くところです。
生きるために必要であれば、避難は全てに優先されます。


避難しても人間は絶対に育ちます。
生きるための経験や学びにはいろいろな道があります
自分に合った道を歩む中で、生まれてきてよかったと実感することができます。


今、そのことを確信する人たちが増えてきているように感じています。


(いしやま)


【ご案内】
三重シューレが事務局を担当している「みえ不登校支援ネットワーク」で、
『いじめ相談窓口』をやっています。(臨床心理士が担当します。)
いじめられている人、いじめをした人、加わった人、周囲で心を痛めている人、保護者の方・・・
よかったら、ご一緒に考えませんか。


電話 059-213-1116
ホームページ http://www.mie-futoko.net

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