『いつのころからか壁に絵などの作品が・・・』

三重シューレには、いろいろな物が溢れています
人によってフリースクールのイメージは様々ですが、見学に来た方が「ここは大きな子ども部屋ですね」と言われたことがあります
その子ども部屋の一角にスタッフがパソコンなどで仕事をするデスクがあるのが三重シューレです
子どもとスタッフがいっしょに楽しい時間を過ごせる場でありたいと思っています

そんな大きな子ども部屋の壁に、いつのころからか絵を飾るようになりました
私は子どもの頃から、美術作品を観ることが好きだったのですが、どのようにして、三重シューレに絵を飾り始めたのかは、あまりよく覚えていません・・・

・・・子どもたちの中には、三重シューレで自然と何かを描いたり、何か作ったりしています
完成したものは、だいたい持ち帰りますが、置いていく子もいます
その持ち帰らなかったものも大切な作品であり、それをスタッフが飾り始めたのかも知れません

三重シューレ入り口の右横には、こんなスペースがあって、ごちゃごちゃにいろいろな作品が飾ってあります
卒業生がこれを見ると、「あーなつかしい‼」と言います
時々、絵を変えたりもするのですが、あまり気が付かないようです(笑)
「ごちゃごちゃ」が懐かしいのかも知れません

それから、ところどころに、私がヤフオクやメルカリなどで購入した絵画があります
入り口の左の壁には、最近購入した吉岡耕二の「ヴェネチア」を飾りました

三重シューレカラーでとても気に入っています
その右横には、当時の中学生の子どもがキャンバスにアクリルで描いた絵を飾ってあります
造形的にも好きですが、心が温まるようで惹かれます

ピアノ・ギター・ドラムの近くは、こんな感じで・・・

冷蔵庫の横には、笹尾光彦の「A Dozen Roses」

小部屋の入り口の壁には、大村光の作品と卒業生に20周年でつくっていただいた作品があります

これは三重シューレをツリーハウスに見立てた作品です
この絵を初めて見た時、その世界観、表現に感動し、ここまでの技量を身に着けるためにどれほど絵を描いてきたかを思い浮かべて衝撃を受けました
この卒業生は、現在、東京にあるゲーム会社のデザイナーです

小部屋には、子どもがキャンバスにアクリルで描いたほんわかした絵があります

とことん自由でその子にしか描けない作品です
普段、私はこの絵を背にして、保護者の方の相談をしています
額は、助成金を申請して購入したものです
当時展覧会もやりました

この子どもの絵の向かいは、こんな感じで・・・

左の絵は斎藤将の「駅はどこ」です
動物をモチーフにした絵を描く作家ですが、ユーモラスな表現やセンス、独特なマチエールも好きです
右は、石山浩達の「EARTH GIRL」、これはアクリルの複製ですが元の絵は油彩でエイリアンビジョンをコンセプトに制作している作家です

先日、スタッフがインスタで、三重シューレは「大きな子ども部屋であり、小さな美術館でもある」と表現しましたが、自分もそんな感じだと思っています

そして、大きな子ども部屋には、子どもたちの大切なものやいろいろな文化がつまっています

(いしやま)