だんだんと暖かくなり、今年も別れの春の季節を迎えました
巣立つ子ども、見送る子どもとスタッフ
今年も巣立ち方がいろいろあるということを実感しました・・・
こんな子もいました、というか今もいます
お別れパーティーをやった翌日に三重シューレに来て・・・
「お別れパーティーをやってもらったんですが、三重シューレに残ることにしました!」???
この子は4月から大学に進学を予定していますが、
自分には三重シューレが大切な居場所であり、自分の居場所があることで安心できる、
必要になった時には時間を見つけて三重シューレに来たい!
ということでした
大学とフリースクールのダブルスクール!!! おもしろい!
その話を聞きながら、そこにいた子どもやスタッフもニコニコしていました
本人から「今までこういう人っていました?」と聞かれて
「いなかったと思うけど」と私は答えました
生き方、育ち方、巣立ち方・・・本当にさまざまなんだな~と思います
保護者のご理解と応援する姿勢・・・本人が「あのお母さんが随分変わった」とも言っていました
ところで、自分たちの居場所を大切にしている三重シューレの子どもたちと、三重シューレのホームページを少しずつ変更・修正しています
先の子どもも「編集長!」と呼ばれながら一緒に案をねっています
「三重シューレに入る前に、この部分がよくわからなくて不安だった・・・」
「もっと居場所だということがわかるようにしたい・・・」
「『学び』は何か固くて学校みたい・・・『まなび』にしたい」
(この部分はその時にいた子どもたちの全会一致で決まりました)
また、三重シューレに入る前に「特に不安だったことは『友だちはできるのか?』ということだったので・・」
やっぱり「友だちをたくさん作らないといけないと思っていた・・・」
・・・実は一番気になるかも知れない「友だち」のことがQ&Aになかったことがわかりました
そして、そのQ&Aに対してはいろいろな考え方があるから・・・
複数の子どもの意見で応えようということになりました
実際にはこのように
Q『友だちはできますか? 友だちを作らなくていいですか?』
A
aさん いろいろな個性の子が集まっているので、相性の合う・合わないもあると思いますが、新しく来た子を喜んで歓迎する子もいれば、一人の空間が好きな子もいます
bさん 友だちを作るのは、いいことだと思います。私も入会したころは友だちが欲しかったです。現在は、過去のような無理して作った関係ではなくて、私を認めてくれる友だちに恵まれています。
cさん 友だちを欲しいと思えば作ればいいし、作りたくなければ無理して作らなくてもいいと思いますよ。
dさん 環境によっては友だちをたくさん作ることをすすめられることもあるでしょうが、三重シューレは“個”を尊重しています。個々の“ペース”で友だちの数にとらわれずに“認め合える”程度の関係でもいいのではないでしょうか。
こんな感じです
でも「友だちQ&A」はそのうち、追加されるかも知れません
それから「自由」についてのQ&Aも安心できる居場所のために加えることになりました
Q『三重シューレでは何をしても自由なのですか?』
A 自分で決めること、試行錯誤しながら生きることを大切にしていますので、三重シューレで自分がやることや過ごし方は自由です。
そして、三重シューレは、いろいろな人たちと共有する空間なので、場合によっては少しずつ迷惑を掛けあいながらも、お互いを認め合っていく居場所とも言えます。
ただ、違法行為(未成年ならば飲酒・喫煙なども)を認め合うことはできません。また、そのような違法行為に他の子どもを巻き込むことは、安心して生きることのできる居場所を否定することになると考えています。法律を守ることは当然ですが、このような理由で、違法行為及び違法行為に他の子どもを巻き込む人の入会はお断りしています。
子どもとスタッフがQ&Aを考えながら、いっしょに安心できる居場所を作っています
安心できる居場所がある・・・自分が否定されない居場所がある・・・認め合える居場所
がある・・・試行錯誤できる居場所がある・・・
学校に行く・行かないに関係なく、家も含めて、どの子どもにも居場所があることを願っています
(いしやま)