先月、何人かの三重シューレの子どもたちが巣立っていきました・・・毎年、春にくる寂しさを実感しています。(卒業パーティーでは、たこ焼き、焼きそば、チャーハンなどを作りました)
彼ら彼女らは、これからもそれぞれの道を模索しながら、試行錯誤して生きていくのでしょう。
そもそも、生きている限りゴールはないので、私も含めてすべての人間は試行錯誤の中に生きていると思います。
しかし、「今という時間も人生の試行錯誤の真っただ中にある」ということを、受け入れている人と受け入れていない人がいるようにも見えます。
そして、スタッフをしていると、いつも思うことがあります。
それは、試行錯誤を経て「子どもは絶対に成長する」ということと「子どもの成長の姿は予測できない」ということです。(子どもは大人の盆栽ではありませんので・・・)
この二つは生物である人間にとっては当たり前のことだとも思いますが・・・・・この疑う余地のないことを確信として向き合う大人のいる環境の中で、全ての子どもたちには育ってほしいです。
三重シューレから巣立つOB・OGの歩み方は、進学、アルバイト、就職、受験勉強など全日制の高校とあまり違いはないように思いますが、大きく違う道が一つあります。
それは、三重シューレでボランティアスタッフをすることです!
フリースクール三重シューレではOB・OGがボランティアを希望した場合、曜日を決めて(週に一回など)三重シューレで子どもたちと一緒に活動しています。
朝早くからアルバイトをして、終わってから三重シューレでボランティアをしているOBや今までの居場所でボランティアをしながら、じっくり今後のことを模索するOGがいます。三重シューレの雰囲気やスタッフと子どもの関係をよく知っているので大変ありがたいです!!!
三重シューレには、巣立ってから今年で7年目になるボランティアスタッフの「けいごくん」がいます。
けいごくんは、仕事が空いた時にボランティアに来ています。
三重シューレの入り口近くには、鉄道模型とミニチュアの重機のモデルがあります。
これは、けいごくんの私物で、彼が子ども会員の時から置いてあるものです。鉄道模型のスペースを三重シューレ内に作りたいことをミーティングで提案し合意を得て、そのまま今にいたっています。
けいごくんが卒業してからも現役の会員の子どもが一緒に使う場面があります。鉄道好きの子どもにはたまらないでしょう。
そのけいごくんは「重機」も好きで、ドイツ製のミニチュアのモデルもたくさん持っています。
普段は消防設備士の資格をとって仕事をし、働いているお金をこれらにつぎ込んでいます。
最近、驚いたのは本物の重機の「ユンボ」も買ったことです。
しかも、こだわりの昔のモデルです。
写真ものっけちゃいます!!!
自宅の庭でユンボに乗っていると、近所の人が「何か工事を始めるのですか?」と誤解されるそうです(笑)
さらに、けいごくんは今、なんと「もう一台、別なユンボが欲しい」と言っています!!!
とことん楽しそうです!
あ~ なんと自由なことか!!
けいごくんは、昨年末から今の仕事の延長で「事業主」になったとのことです。
その関係で「これから税金の申告の勉強をしなければ」と言っています。
普通にこだわらないけいごくんは自由に生きています!
楽しそうです!
(いしやま)