
不登校の当事者である子どもと親が「困っている」ことは、みなさんよくご存じだとおもいます。
困るだけでなく、多くの方は苦しんでいますが・・・昨年、みえ不登校支援ネットワークHPリニューアルの際のリサーチでは、特に「周囲の否定的な眼差し」が苦しいとの声が大きかったです。
実は、先生方も「不登校の対応に困っている」ことが、アンケート調査で目に見える形になりました。(NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク「【不登校対応に関する教員全国調査2025】リーフレットのお知らせ」2025年9月,https://futoko-net.org/archives/1176)

ちょっとややこしいというか、問題が複雑になってしまうのは、「その困っている先生の対応」によって、困っている子どもや保護者も多くいることです。
困っている先生が対応すれば、子どもが困るのは当然の帰結ではないでしょうか。
先生が対応に困らなくなれば、子どもや保護者も今より困らなくなると思います。
みえ不登校支援ネットワークのHPには、「学校の先生へ」というページがあります。
⇒https://mie-futoko.net/forteachers/
ここには、先生方へのQ&A、当事者の声、県教委の方針などがあります。
ご覧いただいて、困らなくなれば嬉しいです‼
私は、東京の私立高校で教諭を11年、三重県で講師(常勤2年)を3年していました。
妻は、ずっと教員です。
学校の先生の大変さは、身に染みてわかっているつもりです。
妻は、教員を40年以上やっていますが、傍で見ていても、その忙しさ、難しさは年々増して来ているように思います。
また、私の働いていた私立高校は超管理教育だったので、子どもも先生も大きなストレスを抱えていました。
学校は、子どもも先生もストレスをためずに、楽しく通う場であってほしいと心から願っています。
学校の外にあるフリースクールのスタッフが願うのも、ちょっとおこがましいですが・・・

この教員全国調査から、「現場で追い詰められている先生」の姿も見えてきます。
学校現場で働く先生の当事者の声がここにあります。
不登校支援は不登校の当事者の視点が重要ですが、学校で働く当事者としての先生の声を受け止めないで、不登校の子どもにとっていい支援はつくれないと思いました。

(いしやま)